この帽子を見て欲しい。めっちゃクシャクシャにたためる。帽子と入ったら形があって、折りたたむことができるのはサファリハットみたいな布製の帽子くらいだと思っていた。先日、雑貨屋に入ったらこの帽子を見つけて、あまりの柔らかさと、この箱に入った可愛さに心を奪われて買ってしまった。木製のパルプでできているらしい。

だから雨の日はかぶることができない。まぁ雨の日は日差しが強くないからつける必要もないが、この帽子を買ったら今まで鬱陶しかった日差しの強い日が好きになった。思い切り晴れた日はこの帽子を被ることができる。そうやって好きな小物を増やして入ったら色々な日が好きになった。雨の日は好きなレインブーツが履けるし、愛用の折りたたみ傘なり、レインコートが着れる。台風なら自宅から会社でタクシーを使っても罪悪感は感じない。どうせ1メーターだし。何より天気予報を見るようになった。

私は普段、スコッチグレインの革靴を好んで履いている。革靴なので雨は厳禁だ。なので必ず朝は天気予報を見る。その日が雨なら、レインブーツか防水の革靴を履く。カバンが濡れてもいいようにカバーを用意して、折りたたみ傘を忘れずに持って行く。何も気にせずにスニーカーでも履いて入れば、カバンに折りたたみ傘を常に入れておけばいいだけだろう。それでいい。ただ、自分はこっちの方が好きなのだ。不自由にしか見えないけど。好きなものは好きだからしょうがない。字を書く時はPakerの万年筆が使える。ただ上質紙でないとペン先がつまるから紙にも気を使う。ただジェットストリームでも使えばそんなことは気にしなくていいし、大抵の万年筆よりスムーズにかけて筆圧が強くてもお構いなしに書ける。

きっと人間は合理的じゃない。人間それぞれ最適化している関数が違う。それが個性と呼ばれる固有値で、その固有値を云々いってもしょうがない。宇宙が生まれて、太陽系が生まれて、こんな誤差みたいな時間の中で生きているだけ。それを考えたら毎日ヒーヒー言って生きるのも何だかばからしい。