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新入生の皆様、入学おめでとうございます。希望と胸に膨らませ「遊んでやるぞ!!!」と意気込んでいる事でしょう。かつては私もそうでした。

皆さんは大学に入って右も左もわからないことだらけだと思います。私自身も大学に入った頃は「大学生 するべきこと」等と検索していました。大学生の時間は短いものの大変貴重な時間です。そこで今回は老婆心ながら大学生になったらするべきこと、したほうが良いことを簡単にまとめたいと思います。

バイトなんてするな

よほど生活に困っていない限りアルバイトをする価値はありません。しかし、貴重な体験ができるもの、例えば研究所で実験補助のバイトをしたり、名の知れているベンチャー企業で基盤の組み立てのアルバイトをしてみる等の、普通ではないアルバイトならする価値はあります。しかし、レストランやコンビニでのアルバイトに価値はありません。

私自身ものの試しでレストランのキッチンで、短い期間でしたがアルバイトをしていました。そこで思ったのは「給料に見合わない」ということでした。私は他にも研究所でアルバイトをしていて悪くない給料を頂いていました。レストランのキッチンは激務の割に時給が当時は1000円弱で、肉体と精神の疲労に対して給料は全く見合っていないと、当時の私は思いました。

このことを話すと大抵の知人には贅沢だといわれます。しかし、違います。そこそこ優秀な学生は良い待遇で、良い経験をしながら働いています。もちろんそんなバイトはホットペッパーになんて載っていません。では、どのようにして見つけるか?それは少し後に話したいと思います。

本を読もう

本を読めと口を酸っぱくして耳にタコができるほど言ってくる人は大勢いますが、本を読むなと言ってくる人間はいません。つまり、本を読むということは絶対に間違っていない行為なのです。おそらく5月か6月あたりに皆さんは「何をしていいかわからず、ただ漠然とした不安に駆られる」時がくると思います。

そんな時は本を読んでください。とりあえず本を読みましょう。気負わなくてよいのです。軽い気持ちで読めばいいのです。以下に読んでみると良いおすすめな本を紹介します

1978年に出た本が2009年になって新装版として出たものです。ざっくり言うと「日本の学生は受け身でクソ、どうしようもない。自ら学ぶ姿勢を身につけろ」といった感じの内容です。なかなか文章が尖っていて面白いです。おそらく加藤秀俊さんの素直な気持ちなのでしょう。

意識高い系の方が大好きな本です。ですが、読んでいて「そうだな」と思うことは多くあります。賛否両論は多いですが、読むと良いと私思います。私が好きなのは「恋をする」章のところです。みなさん恥ずかしがりますが、大学を卒業したらゆっくり恋愛をする余裕なんて大学の頃と比べたら確実に減るし、そもそもの「出会い」がなくなります。大学とは自分と同じ程度の価値観と思考を持つ、最後の母集団です。大学生活の中で恋愛は絶対にすべきです。

最近はよくわからない自称リベラリストが多いです。共通しているのは「自称リベラリスト=ほぼほぼ左翼」ということです。中道でリベラルな方はあまり知りません。ですが、この二人は違います。間違いなく20世紀の日本を代表する偉人であり、知の巨人です。この「人間の建設」は岡潔と小林秀雄の何気ない対談です。対談というより日常会話のようなものです。しかし、この何気ない会話から驚くほど生々しい岡潔と小林秀雄の姿、息遣いすら伝わってきます。本の内容も素晴らしいですが、文章からにじみ出る、二人の雰囲気を感じることで、そこから学ぶことも多いでしょう。

これも良く知られた本ですが、学生のうちに読んでおくと大変参考になると思います。大学に入って何をすべきかわからない皆さんと重なる部分は多いでしょう。

研究室に出入りする

別に学部1年生だからと言って研究室に入ってはいけないなんて決まりはどこにもありません。大学では年に何回かオープンラボという研究室公開があるので、そこでたくさんの研究室を見て「面白いな!!!」と思ったら先生と相談してゼミに参加したり、先輩の手伝いをして学ぶということもできます。

大学の先生は厳しくて怖いイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。先生は熱意があってやる気がある学生を求めています。むしろ歓迎されるかもしれません。

こういった人との関わりを多くすると、先ほど話したような「面白いバイト」の誘いが出てきます。優秀な学生はこういったところでバイト先を見つけます。しかし、給料の良いバイトがしたい目当てに研究室に出入りしても続かないでしょう。お金というインセンティブは案外弱いものです。好奇心に勝るインセンティブはありません。

「これだ!」と思う大人と大勢出会う

手本となる人から学ぶことは大変多いです。右も左もわからない時には素晴らしい大人と出会って、会話をしたり、手伝いをさせてもらうことが良い経験になるでしょう。今言った言葉をかなりキツく言えば「自分の指導者を探して、導いてもらう」ということです。選ぶ指導者を間違えればただの狂信者に成り果てます。

そういった人間は甘い言葉や都合の良い言葉で、皆さんの耳に語りかけてきます。しかし、耳に甘く優しい言葉は大抵嘘です。嘘とは人の願いだからです。それを避けるために「たくさん出会う」のです。必ず複数です。大勢の人と出会い、そこから多くを学ぶのです。

研究室に出入りして、さらにそこから外部への活動が多くなれば、多くの素晴らしい大人と出会う機会を得ます。別に研究室でなくても構いません。サークルに入れば、OBの方がたまに顔を出してくれるでしょう。

ポイントは繋がる起点を「所属する大学」にすることです。そうすれば、まず変な大人とは出会いません。良い環境にはすばらしい人が集まります。しかし、どうしようもない、クソみたいな環境では「それ相応の」人間が集まります。人間はすべからく平等ですが、生きている層は違うのです。

サークルに入る

これまで述べた「研究室に出入りする」や「これだ!!と思う大人と大勢出会う」に共通するのは「たくさんの人と出会う」ということです。サークルもその手段の一つです。サークルはただ単に、みんなで学生生活をワイワイ楽しくウェーイする場所だけではありません。ポイントは先ほど述べたOBです。皆さんが名の知れた大学に所属するならば、就活の際にサークルのOBは非常に頼もしい存在となります。

志望する企業に、サークルのOBの方がいらっしゃることはとても多いです。初対面のOB様に対してだと会話が弾むか不安ですが、それがサークルのOB様なら打ち解けて結構何でも聞けますし話せます。人間、共通項が多いほど親しみを持つものです。私自身、先日志望する企業の説明会に参加したらサークルのOBの方がいて深い相談ができました。無理してサークルに入る必要はありませんが、サークルに入った方がいいです。勿論就活の為だけにサークルに入れ!というのではありません。サークルは価値観が似通った人たちの集まりです。そういった人たちと毎日を共に過ごすことは楽しいことですし、一生の思い出となります。

自分は奥手でサークル勧誘のあの勢いには着いていけない…という方はおすすめな方法があります。それは5月あたりで勧誘が落ち着いてきた頃あたりに友人知人からサークルの内情を教えてもらい、ゆっくりとサークル選びをすることです。別に1年生の4月にサークルに入らないと一生入れないわけではありません。私自身サークルに入ったのは大学2年生で、それまでは一人遊びほうけていました。別に今すぐ入らないといけない訳ではないのです。ゆっくりとサークルを探せば良いのです。

チェーンの居酒屋なんて行くな

大学生になると居酒屋という存在に憧れます。それはわかります。今まで入ったことのない物への未知から来る憧れでしょう。しかし、チェーンの居酒屋に行くのはほどほどにしておいた方がいいです。それは、大して美味くない料理と美味くない酒を、全く見合わない金を払って飲み食いするからです。

比較的価格の安い鳥貴族なら好き勝手に頼んでも一人3000円はしないでしょう。しかし、よく考えてください。3000円払えばそこそこの物が食えます。普通のチェーンの居酒屋なら5000円弱は取られるでしょう。そうなってくるとそれなりのレストランでそれなりのディナーが食べれます。ぐるなびでも何でもいいので、飲み放題ばかり気にせず、料理や酒を気にして店を選んでみると良いです。お酒にこだわり持つのも良いでしょう。お酒を知っておくと大人との会話の時に助けとなります。

それに、ある程度酒の銘柄を知っていれば店の程度がわかります。程度がわかれば吉祥寺にある創作料理屋で変な食べ物にうん千円も払うようなこともなくなります。食事やお酒に関心を持つことは、文化に関心を持つということにも繋がります。日本の文化である日本酒にも目を向ける良い機会です。飲み放題ばかりに気をとられない、というか飲み放題でもそんなに飲んでないことに気がつくべきです。

「やりたいことがない」のは何もしていないから

すこし話はずれますが、よく「やりたいことがない」という言う学生は多いです。私もかつてはそうでした。今ではやりたいことが定まっていますが、「やりたいことがわからない」というのは2つ通りのパターンがあると思います。

1つ目は「やりたいことはあるけど目標が高すぎて諦めている」というものです。「(諦めているから)他にやりたいことがない」というものです。これは単に実力不足なので勉強して知識や技術をつければ良い話です。身も蓋もありませんがそんなものです。

そして、2つ目が「何をしていいかわからない」からくる「やりたいことがない」というもの。これも途方もない悩みのように見えますが、これは「何もしていないから、そもそもの選択肢すら知らない」状態です。何でもいいのでやってみてください。それが、旅行でも、読書でもボランティアでもダイビングでも何でも構いません。とにかく何かしらするのです。そうやって、何かしらしていけば自分にハマるものが出てきます。それを見つけるのです。

大抵の「やりたいことがない」は「何もしていない」の裏返しにしか過ぎません。

勉強しなさい

最後に、大学生なのだからというか、成績が後々になって効いてくるからです。研究室選びにも大学院にも、そして奨学金にも成績は密接に繋がるというか、成績が全てです。

具体的な話をすると、例えば留学をしたいとき、JASSOが給付の奨学金(無いよりはマシな額)をくれますが、それは成績で決まります。GPAで2.3以上です。まじめにやっている人にとっては何ともない数字ですが、1年生で遊びほうけて成績を顧みないことをすると、そのあと頑張ってもギリギリ届きません。

また、国立大学では授業料免除がありますが、それもある一定以上の成績の学生が対象です。早稲田大学では優秀な学生にポンと30万円ほどくれるらしいですが、確かGPAは3.5程度必要だった気がします。いずれにせよ成績はあった方が良いのです。自らの選択肢を狭めることはしない方がよいです。いつどこで成績が必要になるかわからないのです。

あと、人生どこで何が必要になるかなんて誰も知りません。10年後にこの知識が確実に100%必要なんてピンポイントにわかる人間なんていません。だからこそ幅広く勉強するのです。また、学んだ知識が役に立つ、立たないなどという不毛な考えは今すぐに捨てて下さい。知識は自分で使って役に立たせるものです。知識は自ら働いてくれるものではありません。自分で使って初めて役に立つのです。

大学で勉強したことなど役に立たないと、我が物顔で言うのは「私は大学で勉強したことを碌に役立たせられないド阿呆です」と言っているようなものです。そんな人間は何をしたって学べません。

まとめ

ざっくり書いてしまいましたが、私が言いたいことは大体こんな感じです。あとは、この手の本に書いてあるような海外に行きなさいとか、長期のインターンシップか技術系のアルバイトをしなさいだとか、そういったのと同じようなものです。

紛れもなく、大学生活は楽しいです。ただ、何もしなければ本当に何もない4年間になります。大抵の人は4年間自由気ままに過ごせる機会なんて老後にしかありません。そして、何より大切なのは「学生という特権」です。学生というだけで企業の方からちやほやされて、会社の中には入れるし社員の人とは出会えるし、学割は使えるし、美術館や博物館はタダで入れます。

しかし、私は真の学生の特権は「無責任」という言葉に尽きると思います。バイト先やインターン先で失敗をしても大抵は「学生だから」で許されます。なので学生のうちに大きな大失敗をしてください。まだ、許されます。ただし勿論ですが、社会に迷惑をかけない範囲での大失敗です。失敗しても許されるのが、大学生です。

大体こんな感じです。あとは国民年金の学生納付特例申請を忘れずに。